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高くても安くてもお仏壇

お仏壇の大きさやその金額は、
お厨子と呼ばれる二、
三万円の小型のものから、
一千万円を超えるものまで、
いろいろあります。

伝統的な技術の粋をあつめた美術工芸作品ですから、
価格の上限はないといえるでしょう。

とはいえ、
普通どの程度のお仏壇を求めたらよいかということが知りたいところですが、
ここではいちおうの目安といったものだけを出しておくことにしましょう。

お仏壇のふたつの基本形

家庭のお仏壇には、
ふたつの基本型があります。

①金仏壇、
②唐木仏壇のふたつです。

金仏壇は正式には漆塗金仏壇と呼び、
文字どおり金色さん然たる漆と金箔が輝くようなお仏壇一です。

これに対して唐木仏増兵木こぐたんしたん地仏嬉一)は、
黒檀や紫檀といったずっしりと荘重な木地の輝きを主調としたお仏壇です。

そして、
このふたつの基本型には台っきのものと上置きの二種類があり、
さらにそれらが大型、
中型、
小型にわかれます。

小型のものは普通三○~四○m(それ以下のものもありますが)、
中型で一m二○~三○mまで、
大型は高さ一m七○~八○皿奥行きも一m前後という、
洋服ダンスを上回るものにもなります。

また、
金仏壇、
唐木仏壇とは別に、
新仏壇というのもあります。

これは、
お仏壇の材質に合板やアルミニウム、
プラスチックなどの新素材が使われているもので、
それなりに金仏壇や唐木仏壇が再現されています。

もちろん、
こうした形式や大きさの違いは住居とお仏壇をおまつりする場所の関係、
および仏事と生活とのかかわりによって生じたもので、
お仏壇としての意味的な違いは何もありません。

居住空間に応じたものを

 

たとえば、
地方の農村や旧家には、
仏間と呼ばれる座敷に高価な大型のお仏壇がデンと構えています。

けれども、
マンション住まいとか小さなマイホームの場合ですと、
このような事例はスペースの問題として不可能です。

したがって、
大きなお仏壇もスペースが許しませんから、
中型ないし小型になるでしょう。

さらにス・ヘースがない場合は、
たんすや本棚に安置する小型の上置き仏壇ということになります。

 

お仏壇の価格

高級なお仏壇は手作りでしかも伝統に磨きぬかれた工芸作品ですから、
決して安いものではありません。

しかし、
機械化生産により、
十万円台のお仏壇も市場に出回っています。

また、
小型のものだから安価、
大型のものだから高価だとはいちがいにいえません。

お仏壇本体の価格に、
お飾りやお供えの仏具の価格が加わります。

また、
お仏壇はいわゆる実用品ではありませんから、
たとえ古くなって汚れても、
せんたく「お洗濯」といって、
仏壇屋さんで金箔をはりかえたり、
漆をぬりかえて新しくしてもらいます。

お仏壇は、
修理さえすれば、
半永久的なものですから、
この点も購入するときの参考にしてください。

お仏壇選びのポイント

話はさかのぼりますが、
戦前から戦後にかけて、
多くの日本人が海外に移民として移り住みました。

たとえばハワイでは、
今から百十年以上も前に、
日本人が渡りました。

移住当初は、
厳しく貧しい生活を強いられましたので、
お仏壇などを購入する経済的余裕もありませんし、
仏壇店もありませんでした。

そこで人々は、
空き箱を利用したり、
手作りの小さなお仏壇に日本から持っていった仏さまの絵像やご先祖の位牌を安置して、
家族みんなで礼拝したといいます。

苦しい生活の中でも、
仏さまやご先祖に感謝の思いを捧げ、
その日その日を精いっぱい生きるという生活があったのです。

お仏壇というのは、
礼拝することによってはじめて、
その価値が発揮されます。

そのことさえきちんと理解することができれば、
価格の高低にこだわる仏要はありません。

数百万もする高価なお仏壇を求めても、
礼拝しなければ〃お仏壇〃ではなく、
ただの収納庫にしかすぎません。

お仏壇を購入するときは、
日々、
礼拝するものであるということを前提にして選んでいただきたいものです。

東京で公営斎場を利用した葬儀を行うときは、臨海斎場にお電話をください。

 

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仏壇作法