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なお、
迷信の話のついでですが、
仏壇購入時や仏事にはいろいろな迷信がつきものです。

たとえば九州のある地方に、うるう年には仏壇を買ってはいけない〃という迷信があります。

この迷信について調べてみますと、
江戸時代の諸藩の財政が苦しかったある時期、
九州のさる大名がうるう年の仏壇購入禁止令を出したということから発生しました。

ご存知のように、
当時は月の動きの太陰暦によって月日が計算されていましたので、
うるう年は通常年より一ヶ月多く、
一年が十三ヶ月になる計算です。

つまり、
藩の侍は領主からもらう一年間(十二ヶ月)の禄で、
十三ヶ月もあるうるう年を生活しなければなりません。

当然、
このような節約の年には、
高価な仏壇の購入を領主は禁止することになります。

そうしてこの禁止令が、
豊かになった現代〃うるう年に仏壇を買ってはいけない〃という、
ただそれだけの言葉のみが残され、
肝心の節約するためにという意味をぬきにして、
「買ってはいけない」という言葉だけが、
伝わっていたのです。

この例でおわかりのように、
迷信それ自体さかのぼって考えれば、
何かそれなりの合理的根拠が秘められていたかも知れませんが、
時代の変遷の中でその意味は失われ、
今日ではただ〃迷信〃としか呼ぶにすぎないものになってしまったのでしょう。

要するに、
生活上での合理的な意味があったにせよ、
仏教的根拠は非常に薄いものが多く、
気にしないのが得策です。

作法
仏壇作法